それからも同じ状況が続いた。
私は家族を信用せず、学校の仲間とも上辺だけの付き合いをして信頼もしていなかった。
それ以上に自分を信頼していなかったように思う。
自分を含めた人間という単位が嫌いだった。
何故、自分の人生はこんなに不幸なんだろう!何故、自分は運が悪いんだろう!
そんなことばかり毎日思っていた。
私は高校生になり、もうすぐ卒業迎えた頃だった。
思い出せないが何かで母親と口論になり、母親に「俺はもうすぐ働く。離婚するんだよなぁ?」と話した。
母親はすぐにyesと私は言うと思っていた。
しかし母親は「離婚するにはあんたが言うほど簡単じゃあないんだよ。」と怒鳴った。
私の中の何かが壊れた。
私は母親の胸ぐらを掴み「お前の血が俺をおかしくしている。
金があったらこの血を全部取り換えたいんだよ。俺はお前のようになりたくないんだよ!」と怒鳴った。
母親は腰が抜けたようにその場に崩れた。私も我に返ったがそれ以上何も言わずその場を立ち去った。
母親は多分、泣いていたと思う。
私は何か自分が幸せになれる方法と思っていた家族がバラバラになる事を否定され、私の幸せが奪われたように思えた。
そしてわたしは学校を卒業すると同時に働き出し、少しお金が貯まると一人暮らしを始めた。
続く.....。